メモ

イギリスの暴動を起した子供たちの気持ちを代弁した歌と言えばM.I.Aの『Paper Planes』しかないと思う。いかつい歌なんだけど、タイトルは「紙飛行機」なんだよな。それだけで、涙が出ちゃった。移民の子たちが、紙飛行機を飛ば している所を想像してしまった。M.I.Aは紙飛行機みたいに、国境を越えてやるとラップしている。
 M.I.Aがラップしている事は、私たちはあんたの国で好き勝手やってやる。そうする権利が私達にはあるという事だ。そして、衝撃のサビは
 ”私がやりたい事は、ピストルをバン、バン、と撃って、あなたのお金を盗りたいだけ。”
 この短絡的な発想に、批判の声も多いと思うけど、しかし、この歌は十年以上歌われてきた事の答えなのだ。この曲のサンプルのネタはThe Clashの「ストレイト・トゥ・ヘル」。どういう事を歌っていた歌かというと、M.I.Aに出てくるピストルを撃つ少年たちの子供時代の歌だ。もしくは そのお母さん。一番ではイギリスの移民の子たちがどんな辛い思いをしているかが歌われる。2番ではベトナムのアメリカ兵との間に出来た子供たちの事が歌わ れ、3番ではアメリカン・ドリームがどれだけウソかということを、アメリカ人とアジア人のミックスの子の目を通して歌われる。そして、最後は世界中で移民 の子たちがどんな気持ちでいるか歌われる

Can you really cough it up loud and strong
The immigrants
They wanna sing all night long
It could be anywhere
Most likely could be any frontier
Any hemisphere
No man’s land and there ain’t no asylum here
King Solomon he never lived round here

Go straight to hell boys

彼らはこういう気持ちで、もう何十年もいるのだ。

何も変わっちゃいない、悪くなるばっかりだ。だから、M.I.Aは“私がやりたいことはバン、バンと撃って、あなたのお金を盗りたいだけ”と歌うの だ。この曲を初めて聞いた時、ザ・クラッシュの曲をサンプリングしているなと思っただけだったけど、メッセージまでサンプリングしていると気づいた時は本 当に衝撃を受けた。

次の10年後、この歌の続きを誰が歌うのか、僕は知らないが、僕はもうこういう歌を聞きたくない。

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